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Camille Langlois

Camille Langlois
Clip by Camille Langlois

プロフィール

フランス出身の映像作家・フォトグラファー。人や場所、そして自然とのつながりをテーマにしたショートドキュメンタリーを制作している。リアリティがあり、心を動かすストーリーに強く惹かれ、旅やアウトドアカルチャー、人の経験から大きなインスピレーションを受け、制作している。

映像について

『Baleia』は、ポルトガル語で「クジラ」を意味する言葉です。本作は、ブラジル・リオデジャネイロ出身のサーファーであり、サーフボードシェイパーでもあるGuigaの物語を描いたショートドキュメンタリーです。 Tijucaの森の近くで育ち、幼い頃から海と深く関わってきたGuigaは、自然やサーフカルチャー、海のリズムに囲まれながら成長しました。その環境に影響を受け、幼なじみとともに自宅のガレージで、手作業によるサーフボードづくりを始めます。 本作は、単なるサーフィンの作品ではありません。クラフトマンシップ、アイデンティティ、そして人と自然との関係を描いています。Guigaが作る一枚一枚のボードには、彼自身の歩みが込められており、海への敬意と、手で物を作る美しさに根ざした、ゆっくりと丁寧な生き方が映し出されています。シェイピングの過程では、素材に少しずつ形が与えられ、一本のボードへと生まれ変わっていく時間を丁寧に捉えました。そこには、手仕事ならではの揺らぎや質感、そして作り手の根気と情熱が表れています。 その後Guigaは、グラフィックデザインと写真を学ぶため、刺激に満ちたニューヨークへ移り住みます。しかし、都市の活気や多くのチャンスに触れながらも、自分を根底から支えているものから離れてしまった感覚を抱くようになります。海、森、そして故郷への思いは、次第に無視できないものになっていきました。そして彼はブラジルへ戻り、自身のサーフボードブランド「Baleia Shapes」を立ち上げます。 「Baleia」という言葉の意味は、本作の核になっています。クジラは何千キロもの海を旅しながらも、やがて故郷へ、自らのルーツへと戻っていきます。その姿は、Guiga自身の旅路とも重なります。彼のボードには、人々を自然や自由、そして自分の居場所のような感覚へとつなぎ直したいという思いが込められています。『Baleia』は、情熱とクラフトマンシップ、そして人を自分の原点へと静かに導く力を描いた作品です。

こだわり・ポイント

本作では、完成したサーフボードそのものよりも、Guigaの創造性やインスピレーションが生まれる瞬間を捉えることを大切にしました。シェイピングという手仕事の中にある動き、質感、リズム、感情に目を向け、その作業が持つ芸術性を描いています。シネマティックで躍動感のある映像を通して、彼の創作の世界へと観る人を引き込み、仕事と自然、そして海とのつながりを映し出しました。サーフボードづくりを題材にしながら、本作ではインスピレーションや創造性、そして手仕事を支える情熱を描いています。

EOS R50 V の使用方法

屋内シーンでは、シェイピングの工程をよりアーティスティックでシネマティックに見せるため、照明を使用しました。一部のカットではスライダーを用い、なめらかな動きと没入感を演出しています。屋外シーンでは、自然な空気感と、Guigaと自然とのつながりを大切にするため、主に自然光で撮影しました。全編を通して3本のレンズを使い分け、視点の幅や映像の奥行き、物語の躍動感を表現しました。

EOS R50 V を使用した感想

このカメラの総合的な性能には、とても驚かされました。コンパクトで手に取りやすいカメラでありながら、しっかりとした映像表現ができる点が印象的です。軽量で持ち運びやすく、動きの多い撮影や旅をしながらの制作でも実用性の高いカメラだと感じました。特に4Kと10-bit Logで撮影できることは大きな魅力で、ポストプロダクションでの自由度が高く、カラーグレーディングを通して、よりクリエイティブでシネマティックなルックを作り込むことができました。