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Darcy Goss

Darcy Goss
Clip by Darcy Goss

プロフィール

音楽フォトグラファー / ビデオグラファー Darcy Gossは、オーストラリア・ブリスベンを拠点に活動する音楽フォトグラファー / ビデオグラファー。ライブミュージックの混沌とした空気や、むき出しのエネルギーを捉えることを得意としている。音楽、動き、人とのつながりが交差するリアルな瞬間に焦点を当て、地元で活動する若手アーティストから世界的なアーティストまで幅広く撮影。音楽とビジュアルストーリーテリングへの愛を原動力に、観る人をライブの熱気へと引き込む映像や写真を生み出している。

映像について

『Cherry Lipstick』は、プロムナイトの高揚感や熱気を軸にした、パフォーマンス中心のミュージックビデオです。映像は、どこか懐かしさのあるプロムをイメージした空間と、印象的な赤いスタジオ空間という、2つのパフォーマンスシーンを中心に構成しています。 その合間に、謎めいた女性の姿を断片的に差し込み、夜の中でふと交わる視線や一瞬の出会いを描いています。このコンセプトに惹かれたのは、この曲が、近くにいるようで届かない相手に恋をし、どうしようもなく惹かれていく感情を描いているからです。 はっきりとしたストーリーを順番に追うのではなく、バンドのパフォーマンスの合間に、その夜の記憶がふとよみがえるような構成を目指しました。プロムという設定は、若さゆえの高揚感、ロマンス、不確かさを視覚的に表現できる背景でありながら、バンドのエネルギーとパフォーマンスを作品の中心に置くうえでも効果的でした。

こだわり・ポイント

本作では、楽曲のテーマを、懐かしさがあり、シネマティックで、観ていて楽しめるビジュアルとして表現することを意識しました。制作では、全体のビジュアルの方向性、撮影プラン、そしてプロムをイメージした空間づくりを特に重視しました。懐かしさとビジュアルのインパクト、その両方が成立するバランスを大切にしています。 また、さまざまなショットを組み合わせながら、ダイナミックでエネルギーのある画づくりにも力を入れています。どのシーンも視覚的に引きがあり、観ていて気持ちが高まるものになるよう意識しました。 全体を通して表現したかったのは、誰かに恋をしたときの高揚感や不確かさ、そしてその感情にすべてを持っていかれるような感覚です。熱量のあるバンドパフォーマンスと、断片的な物語のシーンを組み合わせることで、忘れられない一夜を記憶のフラッシュバックのように振り返るミュージックビデオを目指しました。青春映画のような空気感も大切にしています。

PowerShot V1 の使用方法

本作では、シーンごとのムードやエネルギーの違いを捉えるために、手持ち、三脚、ジンバルを使い分けて撮影しました。より熱量の高いパフォーマンスシーンでは手持ちで動きを加え、安定した構図が必要な場面では三脚を使用しています。印象的に見せたいカットや、シネマティックな動きが必要な場面ではジンバルを使い、滑らかなカメラワークを取り入れました。 また、スローモーションやスローシャッターの表現も取り入れ、懐かしさや夢の中のような空気感を強めています。映像全体に変化をつけながら、楽曲の世界観に合うビジュアルを作ることを意識しました。

PowerShot V1 を使用した感想

特に印象的だったのは、これだけコンパクトなボディでありながら、撮影に必要な機能がしっかり備わっていることです。ロケーションや撮影スタイルを素早く切り替えながらも、クオリティの高い画をしっかり撮ることができました。 音楽写真と映像の両方を手がける自分にとって、ツアー撮影やビハインド・ザ・シーン、ステージの合間に生まれる瞬間を捉えるうえで、今後よく使うカメラになりそうです。この小さなボディから想像する以上に表現の幅が広く、さまざまな撮影に対応できるオールインワンのカメラだと感じました。 撮影中に特に助けられたのは、手ブレ補正の性能です。今回のプロジェクトでは、動きの速いパフォーマンスシーンやカメラを大きく動かすカットなど、手持ちで多くの素材を撮影しましたが、安定して使える画がしっかり残っていたことに驚きました。オートフォーカスも信頼でき、テンポの速いシーンでもピントを外す心配が少なかったため、演出や瞬間を捉えることに集中できました。